「そうなんですか・・」

と、言いました。

寂しそうな雰囲気が瞬時に伝わりました。

しかし、私はニコッと

「一人だけど、授業する？」

と言ったら、彼女

「うん！」

と嬉しそうに元気な返事を返してくれました。

「教室に１人だけだけど寂しくない？」

「大丈夫です！」

と言って、教室の中でポツンと彼女一人、好きな席に座り一緒に課題を進めました。

とても楽しそうに算数の図形の単元を進めました。

授業も終わりになった頃、

「お腹すいたー」

という声が聞こえたので

「お菓子食べる？」

「はい！」

塾にあったお菓子を喜んで食べてくれました。学校帰りなのでお腹は空きますよね。

教室に彼女一人だけなのに、すごく楽しそうで・・

私もなんというか、嬉しかったし、幸せな気持ちになりました。

なんか、この胸の中のほんわかした気持ちって・・どう表現すればいいのでしょう？(^^)

授業が終わったあとは、教室のウエルカムボードをチョークで一生懸命書いてくれました。

ありがとう！！

「じゃぁねー、気をつけて帰るんだよ」

帰りは玄関まで見送ったら元気にバイバイと手を振って帰って行きました。

よかったなぁ〜

見おくったあと、思わず私もニコニコしてしまいました。

塾にはいろんな生徒さんが通ってきます。もちろん、勉強して成績を上げるのが使命なのですが、ただそれだけではありません。

学校って結構疲れるじゃないですか。

“塾は子供たちにとって勉強と安らぎの場である”

それを本当に感じた日でした。