その時のチーム、最初はめっちゃ強いわけではなく、弱くはないけどなかなか勝てないチームでもあった。しかし３年かけてコーチが育て上げ平塚市内の強豪チームと立派に渡り合えるくらいになった。

僕が言いたいのは、強いチームでなくてよかった、ということ。最初から強いと良い点ばかりが目に付き、悪い点が見えなくなり、その子一人ひとりが良くなる場が失われる。強いチームだったら勝てばいい、で、勝つことばかり考えて、選手選びでも得点できる子ばかり選んだり、時にはフェアでない攻撃で得点をとっても喜ばれただろう。

しかし、そのコーチは違って、勝つことよりもフェアに楽しくサッカーをやろうがモットーだった。そして、その子がこれから先、ずっとサッカーを好きで続けて欲しい、という思いで指導されていた。僕はこのことを直接コーチから聞いてから、日に日に感動が大きくなっていった。

その子が今何をすべきか？ドリブル？パス？その時に自分で考えて行動できるか？を重視し、よく試合の最中にリアルタイムで呼び出しアドバイスをしていた。

つまり、教育、躾ですね。僕はこのコーチの指導法を見て、学校の先生よりも先生らしい、本物の教育は学校ではなくサッカーにあった、と思ったのです。

習い事は、そこに「良い師」がいるかどうか？で選んで下さいね。