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今回、沖縄県名護市で起きた同志社国際高等学校の修学旅行における死亡事故のニュースを見て、私は改めて「学校の安全管理とは何か」を強く考えさせられました。まず何よりも、尊い命が失われてしまったことに対して、心から痛ましく思います。学校行事で子どもを送り出し、帰ってこないという現実は、決してあってはならないことです。

今回の事故の詳細な真相については、まだ分からない部分も多く、軽々しく断定的なことは言えません。しかし、報道に触れた中で私が感じたのは、「事前の安全に対する想定が十分だったのか」という点です。

特に自然を相手にする活動、例えば水上でのボート体験のようなものは、常にリスクを伴います。だからこそ、「安全な場所で行う」「安全な設備を使う」「万が一の事態に備えた準備を徹底する」といった基本が何より重要になります。事故はゼロにはできませんが、被害を最小限に抑える努力は必ずできるはずです。




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そうした観点から今回の件を見ると、「大丈夫だろう」という判断がどこかにあったのではないか、という疑問を持たざるを得ません。

ここで私がもう一つ考えたのが、「私立学校という組織の特徴」です。一般的に私立は自由度が高く、独自の教育方針を打ち出せるという強みがあります。一方で、意思決定が内部で完結しやすいという側面もあります。

つまり、何かを実施する際に、上層部や限られた教員メンバーの判断で物事が進んでしまうことがあるのです。さらに、私立は異動が少なく、長年同じ教員メンバーで運営されることも多いため、関係性が固定化しやすい。「今まで問題なかったから今回も大丈夫だろう」といった、いわゆる“なあなあ”の空気が生まれるリスクも否定できません。

もちろん、すべての私立学校がそうだと言うつもりはありません。しかし、構造としてそうしたリスクを内包していることは事実だと思います。

一方で、公立学校は教育委員会の管理下にあり、人事異動もあるため、一定の緊張感や外部のチェックが働きやすい環境にあります。何かを決める際にも、多方面の確認が入りやすく、結果として慎重な判断につながることが多いでしょう。

だからといって、公立が絶対に安全で、私立が危険だという単純な話ではありません。大切なのは、「どちらが良いか」ではなく、「どれだけ現実的にリスクと向き合っているか」です。

保護者の中には、「私立の方が安心」「私立の方がしっかりしている」といったイメージを持たれている方も多いと思います。しかし、今回のような事故を見ると、そのイメージだけで学校を判断することの危うさを感じます。

本当に見るべきなのは、その学校がどれだけ安全に対して具体的な対策を講じているかです。

例えば、
・危険を伴う活動に対してどのような基準を設けているのか
・万が一の際の救助体制や連絡体制は整っているのか
・外部の専門家の意見を取り入れているのか
・現場の教員が無理をしていないか

こうした点こそが重要です。

受験においては、どうしても合格実績や偏差値、ブランドに目が向きがちです。しかし、どれだけ良い学校に進学したとしても、命が守られなければ意味がありません。教育の前提は安全であるべきです。

私は日々、子どもたちを指導する立場として、「成績を上げること」以上に、「安心して学べる環境」を大切にしたいと考えています。それは決して大げさなことではなく、教育の土台そのものです。

今回の事故は、決して他人事ではありません。どの学校でも、どの現場でも起こり得る可能性があります。だからこそ、「うちは大丈夫」と思い込むのではなく、常に最悪の事態を想定し、準備を怠らない姿勢が求められます。

そして保護者の皆さんにも、「どの学校に入れるか」だけでなく、「その学校は本当に子どもの命と安全を守れる体制なのか」という視点を持っていただきたいと思います。

子どもが安心して通い、無事に帰ってくる。その当たり前を守ることこそが、すべての教育の出発点であるはずです。

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